2022年2月25日日本における「陣地戦」の可能性をさぐる高見優(ささえあいコミュニティ生活協同組合新潟 理事長) 陣地戦は、自治か相手方の支配・介入か、自立か依存かがテーマです。~ 敵味方の関係でない、いかにヘゲモニーをとれるか。レイドロウ報告で指摘する、「経営・信頼・思想の3つの危機」は今現在の課題だ。...
2022年1月28日社会主義はいつでも可能である ~ レーニン「帝国主義と社会主義の分裂」について ~茂木 康(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員) 「ボルシェヴィキ革命は、わたくしの考えでは、フランス革命以降で最も重要な政治的事件であった。というのは、それは1789年いらい初めて、何百万かあるいはおそらく何十億の人びとにとって、貪欲という規範よりむしろ平等という規範に基...
2021年12月10日「あたかもすでに自由であるかのように」 ー デヴィッド・グレーバーの遺産をどう継承するのか?酒井隆史(大阪府立大学教授、社会学、社会思想) 「もう一つの世界は可能だ」という言葉がある。1990 年代後半からゼロ年代にかけて世界的に展開した「グローバル・ジャスティス運動」のスローガンである。 その時、世界では、巨大企業や金融、先進諸国の政府が結託して、途上国に膨大な...
2021年8月20日グローバル関係学の視座から都市の反乱をとらえ返すいま世界で次々と湧き起こっている反乱は、その当事者たちが生活している場 所で、それぞれが感じている不条理、不平等、不正義が、さまざまな回路を通 して共鳴し、連動し、結びつきを強めているようにみえる。 グレーバーは「ブルシット・ジョブの増殖」(=経営封建制)を「今のこのシス...
2021年7月23日テレストリアルからのグレート・リセット榎原 均(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員) テレストリアルからのグレート・リセットというタイトルは、私が今年の 1 月になって発案したもので、今日の社会運動にとっての大きな旗印にしようというもくろみです。テレストリアルとは、ラトウールの造語で、『地球に降り立つ』(新評...
2021年6月11日反知性主義とサブカルチャー斎藤隆雄(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員) 問題意識 ▷都市下層労働者階級とは誰か?→SNS 上に現れた社会現象(大衆情報化社会) ▷トランプ現象をどう見るか?→アメリカの反知性主義と日本のネトウヨ/ヘイトスピーチ...
2021年2月26日世界第2の強国、中国はどこに向かうのか加々美光行(愛知大学名誉教授/アジア経済研究所名誉研究員) 21 世紀半ばに向けて、中国はどこへ往くか?政治は世界史的水準から言えば、後れていて世界でほとんど唯一の共産党一党独裁、しかし経済は今やあと 10 年以内で米国に追いつく大国に。この政治と経済の捻れは天安門事件以来...
2021年1月30日ミュニシパリズム ー 力の水平主義と垂直主義の接合点としての民主主義後藤 元(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員) ミュニシパリズムの動きは、ヨーロッパに留まらない。2019 年にバルセロナのミュニシパリスト・プラットフォーム「バルサロナ・アン・クム―」が中心となって編集・出版された「フィアレス・シティー...