2018

研究会の記録  

資本主義終焉論を読む

November 23, 2018

 報 告 

 榎原 均

  「基盤的コミュニズムについて」

 斎藤隆雄

  「水野和夫の理論を分解する」

 椿邦彦

  ポール・メイソン『ポストキャピタリズム 資本主義以後の世界』

アベノミクス批判の視座

September 28, 2018

報 告  榎原 均

    

コメント 小林襄治

(元大学教授・日本証券経済研究所客員研究員)

「『グローバル化時代』の世界経済・金融システム」

 アベノミクスも、仕掛人の一人である竹中平蔵が「トリクルダウンは起きない」と開き直り、また日銀が国債買い入れや、株の買い入れによる株価操作に躊躇し始めたように、破綻が目に見えるようになっている。では批判してきた側は、なにか政策的提言をまとめ上げたかといえば、福祉国家への復帰は論外として、松尾匡のリフレ政策や、井手英策の増税論くらいしか見当たらない。アベノミクスは新自由主義ではないという見解もあるが、この見解は新自由主義を市場原理主義と捉える誤った把握にもとづくもので、その基本的な経済政策は紛れもなく新自由主義であり、それが何を生みだしつつあるのか、あるいは資本主義をどのように変質させつつあるのかを検証することが大事である。 榎原報告は、従来研究会で切れ切れの発言をしてきた、新自由主義、負債、社会的連帯経済の三者の関連の解明についてまとまった報告を行い、アベノミクスに対抗する陣地戦の目標を提案する。

 コメンテイターの小林襄治氏は、榎原報告が負債を切り口に一点突破して世界を切ろうとしていることに対して、株高の問題や多国籍企業の新しい展開などの諸問題を総合する形で、榎原報告の豊富化を試みる。

マルクスと商品語 ―資本主義の根底的批判のために―

July 20, 2018

報告 崎山政毅(立命館大学教員)

 人々はなぜ、資本に従属し支配され、その〈生〉全体の命運までも握られてしまっているのか。なぜ人間の労働生産物である商品が、資本へと自己生成し、人間社会全体を支配する価値となっているのか。その謎を解き明かす鍵となるのが、《商品〈場〉―商品語の〈場〉》である。
 『資本論』冒頭の「資本主義的生産様式が支配する諸社会の富は厖大な商品集積として現れる」という一文は、商品生産―資本主義的生産様式対する根本的な批判として読まれなければならない。マルクスが『資本論』全体をとおしておこなったのは〈富―価値―商品〉というトリアーデに対する根源的批判だったのである。こうしたマルクスの批判を今日的に継承しようとするものに問われているのは何か。またその作業の中から、現実の資本主義をラディカルに批判し、社会を変革する〈力〉を得ることはいかにして可能になるのか。

習近平の中国とどう向きあうのか ~日米安保体制からの脱却をめざして~

June 29, 2018

報告 椿 邦彦

 6月12日、朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の金正恩国務委員会委員長とドナルド・トランプ米大統領との間で、シンガポールで歴史上はじめとなる米朝首脳会談がおこなわれた。この会談で両首脳は共同声明に調印した。トランプ大統領は朝鮮の体制保証の提供を約束し、金正恩委員長は朝鮮半島の完全な非核化ついて断固として揺るがない決意を明らかにした。

米朝首脳会談によって、両国は朝鮮戦争の終結に向けて歴史的な一歩を踏みだしたとみてよいだろう。それは東アジア情勢を大きな変化をもたらすであろう。

 この米朝首脳会談の過程で韓国の文在寅大統領とともに注目されたのは、中国の習近平国家主席である。習近平と金正恩は米朝会談を前後する100日間で3回の首脳会談をおこない、その存在感の大きさを示した。一方で、発足直後の2013年からアメリカの対中包囲政策に追随して、中国との関係を悪化させ続けてきた安倍政権の外交政策の破産がこれほどまでに明らかになったことはなかった。いま日本は、安保・外交政策の根本的な見直しを迫られている。それは中国とどのように向きあっていくのかということでもある。

商品批判論の射程

April 27, 2018

報告 後藤 元

 榎原均の物象化と物化の区別に基づく、物象化=商品形態論、物化=物神崇拝論という『資本論』読解は、例えば廣松流の「人と人との関係が物と物との関係として現象する」という解釈よりもはるかに説得力があり、資本論解釈の新たな地平を切り開いたのではないかと思われる。

 榎原の議論の大きな特徴は、物象化・物神性による労働者の意志支配・意識支配という点に焦点を当てるところにあり、これと労働者の経済的解放の失敗という共産主義運動の総括とが結び付けられ、共産主義運動の路線問題として展開されることとなる。

 本報告では、共産主義の理念=労働者階級の経済的服従からの解放=商品・貨幣の廃絶という榎原の議論を批判的に検討することにより、商品・貨幣の問題を我々はいかに扱うべきか/扱うことができるかについて考えたい。

マルクス革命論の研究 第Ⅰ部 1848年革命と階級闘争論

March 31, 2018

報告 奥村 岳志

・〈二大階級への分裂→階級対立の激化→階級決戦から革命へ〉という『宣言』の革命論は妥当なのか?マルクスの理論なのか?

・1848年革命期の中で『宣言』の革命論はどうだったのか?

・階級対立とは?階級闘争とは?これは自明なことか?

・マルクスの理論とエンゲルスの理論と「マルクス主義」は同じか?

・1848年革命期の『共産党宣言』と、1860年代『資本論』執筆期のインターナショナル「創立宣言」「暫定規約」との違いは何か?「創立宣言」は〈低めた内容〉という見方もあるがそうなのか?

リフレ左派の金融/財政政策を考える

February 23, 2018

報告 斎藤 隆雄

▼この報告の問題意識

①日本の左翼には「経済政策」がない。⇨外交政策(安全保障政策)とエネルギー政策(反原発)だけでは議会選は闘えない(勝てない)。

②アベノミクスと日銀のQQEに対して、左翼は有効な批判と対案を出せていない。

③欧米左派の近年の運動方針は「財政ファイナンス」を真剣に検討し始めている。

▼報告の骨子:

①松尾匡の昨年衆議院選に向けたレポートとマニュフェストを、左派の「経済政策」提起として検討する。

②日銀リフレ政策(QQE)と先進資本主義国家の中央銀行が取っている金融緩和政策を分析し、その批判を提起する。

③「財政ファイナンス」政策の有効性を検討し、管理通貨制度分析と貨幣廃絶へ向けた方向性を議論の俎上に乗せる。

左翼は再生できるか~ヨーロッパと日本の階級闘争の現状と展望

January 26, 2018

パネリスト   

「世界を変える陣地戦は可能か」

菅 孝行(評論家・劇作家)

「陣地戦・分子革命・左翼ポピュリズム」

中村勝己(イタリア政治思想史)

「左翼の再生について考える」

椿 邦彦(ルネ研・関西運営委員)

 

司 会

新開純也(ルネ研運営委員)

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ポピュリズム

​後藤 元ほか

れいわ現象~左派ポピュリズムの登場?

​伊藤公雄

​中村勝己

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 ルネサンス研究所・関西

Research Institute for the Renaissance of Communism and Revolution 

〒601-8003 京都市南区東九条西山王町7番地 社会労働センター・きずな気付