新たな政治的構想力を獲得するために

 現代資本主義は、新たなレベルのグローバリズムと新自由主義的再編を推し進めてきた。資本の運動の新たな枠組みは、新たな矛盾を深化・拡大させるとともに、民衆の世界的交通の新たな物質的基盤を創り出し、異なる地域の民衆の抵抗・反乱は、国境を超えて連鎖し、拡大する傾向をますます強めている。

​ 日本でも、近年、原発、在沖縄米軍基地、安保法制などをめぐる民衆の抵抗・反乱が組織されてきた。そうした中にあって、左翼勢力は全共闘世代・安保世代の層を中心に一定の存在感を示したが、若い世代とは断絶し、影響力も限定的である。原発・安保法制をめぐって抵抗・反乱の中心を担ったのは、左翼からは距離を置こうとする勢力である。

​研究活動の基本方針

  1. 連絡・調整機関として運営委員会を置く。運営委員にはさしあたり設立発起人が就任する。運営委員会は相互の信頼関係にのみもとづいて運営される。

  2. 賛同人を随時募集する。賛同人の名前は原則として公表される。

  3. 研究会、シンポジウム、講座等々を主催し、その企画と実行には運営委員も賛同人もそのつど個人の資格で参加する。

  4. 研究所の運営と活動は「地域」に根差したものとし、全国レベルのものについては運営委員会で調整する。

  5. 活動については参加者(運営委員や賛同人に限定されない)の自主的な立案と実行を原則とし、運営委員会は必要な協力を惜しまない。いかなる個人からの提案も受け付ける。

  6. 活動の成果を社会に向けて発信し、参加者の日常的議論と交流を促進するため、運営委員会は必要な措置を取る。

​2010年9月

設立趣意書

 私たちにこの小さな研究所を構想させたものは、社会運動をめぐる危機意識である。経済危機でも統治システムの危機でもなく、社会運動の危機であり、しかも危機の主体である社会運動が「客観的」には危機に陥っていないという特殊な危機である。さらにこの危機は、世界的に観察されるという点で現在という時代を歴史的に特徴づける、と私たちは考えている。この共通の危機意識に結び合わされて、世代も政治的経験も異なる私たちは、研究所という形での共同作業を模索しはじめている。
 私たちはこの二〇年、社会運動の世界的再生(ルネサンス)に立ち会ってきた。一九六八年の反乱とは明らかに異質であるものの、同じように世界同時性と同質性をもった反乱の連続的生起を、私たちは目撃してきた。民衆の反乱がソ連邦を崩壊させるや、その波は世界中に及び、「グローバル資本主義」に〈抵抗〉する大統一戦線を世界の街頭に出現させた。すると「九・一一」がそこに、対抗関係を「テロ」対「戦争」の図式へと疎外する力をもち込んだ。

設立発起人のなかから寄せられたコメント

新開純也
 この呼びかけ文のよいところは、リズムとエラン[躍動感]があり、現状への批判的精神に溢れている点である。私のような「オールドボリシェヴィーキ」には書けない文章である。

古賀暹
 奇妙な文書であると同時に新鮮な文書であると感じた。どこが奇妙なのか。全体がとしか答えようはない。あえて二、三挙げれば、資本主義‐社会主義‐共産主義というかつて歴史的な順序とされた図式を根底から覆し、共産主義を現下の問題として据えろ、と主張している点。国家をすでに死滅しつつある過程として捉え、国家権力の掌握による社会主義に対しては否定的な点。

設立発起人/関西運営委員

設立発起人(2010年9月現在)

 新開純也 古賀 暹 多田康夫 井出 彰 表 三郎 川上 徹 松田健二 山崎耕一郎

 下山 保 大下敦史 菅 孝行 長原 豊 八木健彦 太田昌国 榎原 均 市田良彦

 崎山正毅 後藤 元 伊吹浩一

 

関西運営員

 新開純也 表 三郎 榎原 均 市田良彦 崎山正毅 後藤 元 斎藤隆雄 塚本泰史

 茂木 康 

入会案内

(会員資格)

 ルネサンス研究所の設立趣意書、基本方針に賛同いただける方はどなたでも入会できます。

(会費)

 年会費   一般 10000円  学生・無職 2000円

 ルネサンス研究所・関西

Research Institute for the Renaissance of Communism and Revolution 

〒601-8003 京都市南区東九条西山王町7番地 社会労働センター・きずな気付