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日本の左翼はなぜ影響力を失ったか

報告 太田昌国/新開純也/榎原 均/椿 邦彦


 2016年1月、ルネサンス研究所関西研究会は京都市内において「日本の左翼はなぜ影響力を失ったのか-二一世紀における左翼の可能性を探る」をテーマに、太田昌国氏を招いて講演会を開催した。氏は『暴力批判論』『【極私的】60年代追想』などの著作において、非党派、非権力の立場から、ボルシェビズムに対する批判、ソ連を初めとする20世紀に成立した社会主義諸国の国家犯罪に対する批判、国家権力の掌握をめざす革命論への批判、民衆の対抗暴力の可能性と不可能性などの諸論点を発信してこられた。関西研究会は、マルクス-レーニン主義出自のメンバーが多数を占めるが、本企画は拠って立つ立場を超えて左翼再生の可能性を探ろうとする試みとなった。

 本小冊子は、この講演会の記録である。掲げたテーマの大きさを前にして、主催者の一人としては謙虚にならざるを得ないが、解決されるべき重要ないくつかの問題の所在は明らかにされていると考える。そこからさらに前に向かって進むために、本冊子を読んでいただく皆さんに、資本主義と国民国家に代わる新たな理念・実践・諸関係を創出する新たな共同性=協働性を構築する作業を共に進めていただくよう呼びかけたい。(「はじめに」より)


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