永続革命論序説 ―陣地戦・評議会・大衆蜂起―
- Yasushi Yamamoto
- 11 分前
- 読了時間: 2分
2025年7月5日(土)午後2時~5時 高槻市立生涯学習センター第1会議室
報告:新開純也(ルネサンス研究所運営委員)/茂木康(未来への協働)

1848年、フランス2月革命が敗北したとき、マルクスとエンゲルスは「永続革命論」を放棄しました。資本主義に生命力があり永続革命を貫徹する客観的条件がなかったからです。しかし、帝国主義時代の到来とともに革命の現実性が日程に上り、それと共に永続革命は復活します。それはその前期に準備された組織戦を媒介にしたいわば止揚された「永続革命論」でした。社会主義への道には俗流史的唯物論のいうような法則性はない。社会主義革命に到達できるか否かは、「意識性」=「党」の役割にかかっている。その役割とは、プロレタリアの成熟とその力量=階級意識の発展をはかることに他なりません。
階級意識は国家と諸階級の関係の中で、労働者階級が自らの位置と役割を認識すること(=ヘゲモニー意識)によって形成されます。そのためにはブルジョアジーのヘゲモニー装置に対抗する労働者階級の独自のヘゲモニー装置(=党、労働組合や現代では多様な陣形)が必要です。社会主義は抽象的なものではありません。それは平等=民主主義を闘い取ること(=陣地戦)を通してしか実現しえないものです。民主主義を社会主義に転化するのが労働者階級の階級意識の成熟であるとすれば、そのために必要なのは、「二重の意味で外部」、すなわち、国家と諸階級の関係における外部からの、また「党」という外部からの「外部注入」です。
日本の(また多くの世界的)新左翼運動は、以上のような「永続革命論の止揚」の立場がなかったと言えるのではないでしょうか。新左翼運動が真のオプロイテ(=工作者)となるために、止揚された永続革命論の視点から、「評議会」「大衆蜂起」の現在的な位置付けを検討し、社会主義・共産主義の可能性を探っていきたいと思います。みなさんの討論への参加をお待ちしています。
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