2016年4月28日イスラーム金融は資本主義のオルタナティブたりうるか報告 崎山 正毅(立命館大学教授) 今日の資本主義が利子生み資本形態をとって運動する厖大な架空資本であることに対する 直観的・即自的な理解と批判が、対象を金融資本主義として措定した種々の議論だといえる。 その端的な事例は、「強欲資本主義」「マネーの暴走」などといった倫理的か...
2016年1月22日日本の左翼はなぜ影響力を失ったか報告 太田昌国/新開純也/榎原 均/椿 邦彦 2016年1月、ルネサンス研究所関西研究会は京都市内において「日本の左翼はなぜ影響力を失ったのか-二一世紀における左翼の可能性を探る」をテーマに、太田昌国氏を招いて講演会を開催した。氏は『暴力批判論』『【極私的】60年代追想』な...
2015年11月14日派遣労働について椿 邦彦(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員) 85 年派遣法は、人材派遣業の伸長によって「直接雇用の原則」が、脅かされているの に対して、これを規制するのではなく、「労働者派遣関係」を法認することによって、間 接雇用の拡大を促すものであった。...
2015年7月31日非物質的労働論の提起したもの(2)価値の生産をめぐって報告 後藤 元(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員) 20 世紀末の数十年間に、工業労働者はその主導権を失い、代わりに主導権を握ったのは、「非物質 的労働」だった。非物質的労働とは、知識や情報、コミュニケーション、関係性、情緒的反応とい...
2015年7月31日ネグリ/ハート『コモン/ウェルス』読解 ー〈共〉は存在するか?斎藤隆雄(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員) 主権、法、資本の関係として政治を考える。 《個の概念は存在することではなく所有することによって定義される。》私的所有の不可侵。 〇生産(手段)の集合性と私的所有の個別性。上部構造と下部構造。法律・制度と経済構造・様...
2015年6月27日太田昌国『極私的60年代追憶 精神のリレーのために』をいかに読み/応答するか後藤 元(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員) 研究会では、本レジュメの後に添付している太田の著作からの抜粋を紹介した後、本レジュメの 報告を行い、討議に入った。 1990 年代末まで、私自身が上記<マルクス=レーニン主義の基本路線>の信奉者であった。が、 00...
2014年10月31日非物質的労働運動論の提起したもの(1)後藤 元/榎原 均/新開純也 経済的パラダイムの変遷は量の変化に還元できない。量的な指標は、あるパラダイム から別のパラダイムへの進展における質的な変容をも、またそれぞれのパラダイムの 文脈における経済的な諸部門間の階層化をも、捉えることができない。...