「曖昧な弱者の時代」とは何か

ルネサンス研究所 東西合同研究会
『曖昧な弱者の時代』とは何か ~反資本主義左翼の回答~
日時 2026年10月13日(火)18:30~(2~3時間程度)
Zoomオンラインで開催(無料)※開始10分前から参加できます。
※参加を希望される方は下記のメールアドレス宛に申し込みをお願いします。その際「住所・氏名・電話番号」「東西合同研究会に参加希望」をご記入ください。
報告① 村上 仁(ルネサンス研究所運営委員)
報告② 茂木 康(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員)
今年5月に刊行された『曖昧な弱者の時代』の著者・伊藤昌亮は、昨年の参院選における参政党の躍進、そして今年2月の総選挙での高市・自民党の圧勝でターゲットとされたのは「曖昧な弱者」だったと分析している。90年代以降、日本型福祉社会が崩壊し、中間層がアッパーミドル層とロウアーミドル層に分裂した。ロウアーミドル層として不安定な立場に置かれるようになった人々が「曖昧な弱者」である。日本型福祉社会の崩壊と同時に進行したのが、女性や外国人など文化的弱者としての「明白な弱者」への支援策の強化であった。「曖昧な弱者」は「自分たちが守られなくなったのは、彼女らが守られるようになったせいだ」と「明白な弱者」「文化的弱者」への敵意を抱き、実際に攻撃を加えるようになる。「曖昧な弱者」とリベラル派との「文化戦争」の激化は日本社会に「出口のない分断」を生み出しているという。この閉塞状況を打開するためには、「出口のない分断」から「出口のある分断」へ、「文化戦争(左右の対立)」から「経済闘争(上下の対立)」へと移し替えるべきだというのが伊藤の主張である。
この「経済闘争(上下の対立)」は、「階級闘争」とどう違うのか。再分配を問題にするのであれば、雇用と労働をめぐる環境がどのように変化し、それに運動側がどう対応したのかの検証が必要であろう。また「曖昧な弱者」がマイノリティーに対して抱く敵意や憎悪は経済的な理由だけが原因ではないであろう。彼らが抱えている「不安」「焦燥感」「生きづらさ」は、資本主義社会が日々再生産しているものなのだから。
こうした観点から今回の研究会では、ルネサンス研究所としての『曖昧な弱者の時代』への回答を試みたい。それは「再分配政治の再構築」にとどまらない反資本主義左翼からの回答でもある。報告は東西のルネサンス研究所の運営委員が行う。おおくの皆さんの討論への参加を呼びかける。


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