3・11以降の民衆運動の評価 ー反原発と反安保法制をめぐる自然発生性について

報告 後藤 元(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員)


 3・11 以降左派やリベラルが市民を、国民を取り戻そうとしている。「それは大雑把に言えばナシ ョナリズムということになろうが、ナショナリズムもまた「普通」の、そのへんの名もなき人々が 拭いがたく内面化しているものであり、左派においても右派においても大衆を動かす原動力となり、 ときに全体主義を招く要因となる。 左派リベラルや反戦平和主義者が「お花畑」と揶揄されてきたのは、ユートピアを夢想するお 気軽な人とみなされていたからであり、世界市民だの地球市民だのと気取っているが現実の国家 (すなわち日本)に起きる問題には無関心で、主体的に関わろうとしない無責任な人々だと思われ たからである。傍観者であるとみなされた。 実際、「国民」という言葉に拒否反応を示す人々は単に多様性を重視するコスモポリタンであっ ただけではなく、同時に国民国家の枠組みの中で「国民」としてどう主体的にふるまうかという視 点を欠く傾向が強いと思う。護憲を主張しながら、憲法に主権者として明記されている主体である 「国民」であることを放棄して、実際には存在しない世界市民、地球市民のポジションに自らを置 くことでその責任から逃れてきたのではないか。


全文はこちら

閲覧数:0回0件のコメント