後藤 元(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員)
社会主義的な党による運動の統一は存在していない。そのような党を否定したとき、 共産主義者(のグループ)の果たすべき役割は何か。その関係性、組織の形態はいか にあることが可能か。 主体の技術的構成のありようの変化に応じて生じる主体の闘争形態の変化に応じるこ とが可能な組織形態をとるほかはない。党の中央集権制を必要としたのは、単に中央 集権制をとる敵を打ち破るためだけではなく、むしろ産業労働者の垂直性・密集性に 依拠した闘争に対応するためでもあった。ポストフォーディズムにおける非物質的労 働のヘゲモニーの下で、主体の水平性・社会全体への分散性に基づいた組織形態が必 要。敵に規定され、敵の相似形をとることはできない、かつ誤り。 共産主義者の自己組織化の形態:中央集権主義の拒否。諸グループの連邦主義的なつ ながり。行動の上からの統一の拒否、下からの諸闘争の内的欲求としての共同行動 <共>の推進という路線を共有、資本主義・国民国家主権(それを支える官僚制と常 備軍)への批判・解体を欲望として共有(<共>に反するから) 真理の独占者の拒否、下からの闘争の内部にあって闘争参加者とともに新たな真理を 創出する。
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