2024年7月20日(土)
【第1回】ジェンダー・ポリティクスあるいは政治の「フェミナイゼーション」について
【講師】伊藤公雄(京都大学名誉教授)
ルネサンス研究所・関西研究会は「ジェンダー・ポリティクス」をテーマとする連続講座を開催します。「男はこうあるべきだ」あるいは「女はこうするべきだ」というような性別による社会的枠付けのことを指す「ジェンダー」。家族問題はもとより人権問題、労働問題、環境問題など様々な社会問題において重要な意味を持つようになったジェンダー概念はどのような歴史的経緯から生まれてきたのか。フェミニズムに代表されるジェンダー・ポリティクスの理論と運動は、人々にどのような影響を与え、これからの世界をどのように変えようとしているのか。また、左翼運動とりわけマルクス主義派はジェンダーとどのように向きあってきたのか、あるいはこなかったのか。連続講座の第1回では、こうした問題を皆さんとともに考えていきたいと思います。
【講師プロフィール】
いとう・きみお 1951 年埼玉県生まれ。京都大学文学部卒。京都大学名誉教授・大阪大学名誉教授。京都府・大阪府・滋賀県の男女共同参画審議会会長などをつとめる。主な著書に、『光の帝国/ 迷宮の革命 鏡の中のイタリア』(青弓社1993)、『男性学入門』(作品社 1996)、『ジェンダーの社会学』新訂 (放送大学教育振興会2008)、『増補新版「男女共同参画」が問いかけるもの 現代日本社会とジェンダー・ポリティクス』(インパクト出版会 2009)など。
Commenti