2024年12月14日(土)午後6時から
講師:廣瀬純さん(龍谷大学経営学部教授)
ひと・まち交流館 京都 第1・第2会議室
2011年以降、「アラブの春」に端を発する広場の占拠闘争(オキュパイ・ウォールストリート!)、香港の雨傘運動(14年)、台湾のひまわり学生運動(14年)、日本の原発再稼働反対運動(11~12年)や安保法制反対運動(15年)など、途上国と先進国とを問わず登場した運動は、それ以前の党―労働組合主導の運動とは明らかに違うものだった。しかし、こうした2011年の運動サイクルは、新型コロナ・パンデミック以降、新たなサイクルに入ったようだ。「新空位時代」とは「社会主義」崩壊以降のアメリカ一元体制がグローバルサウスの台頭によって揺らぎ、「基軸国の喪失=空位」とナショナリズムの跋扈が同時に進行する時代である。こうした中で新たな体制を求める運動は、よりラジカル(=根本的)なものとならざるを得ない。2011年の運動サイクルの後に来るものは何か。その性格は? その目指すべき方向は? 『新空位持代の政治哲学』の著者、広瀬純氏をお招きし、今日の「何をなすべきか」を考えたい。
廣瀬 純(ひろせ・じゅん) 現代思想、映画論。1999年、パリ第三大学映画視聴覚研究科DEA課程修了。近著に『新空位時代の政治哲学 クロニクル2015-2023』(2023、共和国)。ほかに、『資本の専制、奴隷の叛逆 「南欧」先鋭思想家8人に訊く ヨーロッパ情勢徹底分析』(2016、航思社)など。
主催:反戦・反貧困・反差別共同行動/ルネサンス研究所・関西研究会
連絡先:090ー3267-4278(新開純也)
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