政治の野蛮化にいかに抗うのか ― 極右AfDの倍増とドイツ左翼党の挑戦
- Yasushi Yamamoto
- 3月7日
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更新日:4月11日
2025年4月6日(日)
講師 木戸衛一(大阪大学招へい教授 ドイツ政治・平和研究)

2月23日に行われたドイツの総選挙では、極右「ドイツのための選択肢(AfD)」が得票率20.8%で第2党となりました。移民排斥を訴える極右政党が前回2021年の選挙からほぼ2倍へと大きく得票率を伸ばしたことは、ヨーロッパで進行する極右政党の台頭を強く印象づけました。ドイツ政治が専門の木戸衛一さんは、こうした世界的な右傾化の背景には、グローバル資本主義がもたらした格差の拡大と貧困の深刻化によって未来展望を失った人びとが民主主義や政治エリートへの不満を増大させていることがあると指摘しています。一方、民主主義の後退とプレファシズム的な状況の中で、8.77%を獲得したドイツ左翼党の健闘が注目を集めています。左翼党には今年1月末から2月初旬のわずかな期間に1万7000人以上が入党し、過去最高の8万1200党員となっています。左翼党の復活がどうして可能になったのか。
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