加々美光行(愛知大学名誉教授/アジア経済研究所名誉研究員)
21 世紀半ばに向けて、中国はどこへ往くか?政治は世界史的水準から言えば、後れていて世界でほとんど唯一の共産党一党独裁、しかし経済は今やあと 10 年以内で米国に追いつく大国に。この政治と経済の捻れは天安門事件以来、30 年間、続いている。これは人類史
の史上未曾有のこと。2026 年、中国はあと 5 年後には GDP で米国と並び、それ以後米国を追い越す可能性がある。焦点は米中対立に。米国は自身を追い越す中国を座視して待つことは出来ない。 中国指導部(恐らく習近平体制の持続)は米国との対立の深刻化を嫌い、外交的に譲歩を示す可能性があるが、選択肢は多くない。中国の新疆ウイグル、チベット等の辺境地域が紛争の焦点と化す可能性もある。
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