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グローバル資本市場論

榎原 均(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員)



 本日の報告内容は、実は 80 年代半ばに「信用商品」論を提起し、信用における情報の暗 号化をどう読み解くかで苦労し、解けなかったまままであった論点が、今年の 3 月にその 糸口に気付いて以降の考察である。80 年代半ばから後半には、私は、一方でマルクス『資 本論』初版本文の価値形態論を研究しつつ、他方では大谷禎之介の考証による『資本論』 第三巻、マルクスの利子生み資本草稿を研究して、当時の変動相場制に移行して以降の架 空資本が跳梁する信用現象を解明しようとしていた。当時予定していた著作は「価値形態・ 物象化・利子生み資本」であったが、利子生み資本の部分を完成できず、『価値形態・物象 化・物神性』(1990 年)としてまとめざるをえなかった。


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